top of page
小樽の水と近代産業
幕末から明治にかけて、日本は産業革命の渦に飲み込まれながらも、積極的に近代産業移植を押し進めていきました。北海道は近代産業移植の実験地として、お雇い外国人によって大々的に移植が行われ、それらの開拓に必要な様々な物資を運び入れる港として、小樽港が脚光を浴び、多くの商人がこの商機を目掛けて小樽に集い、小樽のまちも大発展を遂げていきました。小樽の発展に寄与したのは商業ばかりでなく、輸送によって移入するより安かったり、あるいは移入しがたいものが工業(ものづくり)として根付いていきました。この商業と興業の相乗効果の上に人口増加が重なり、都市としての需要が高まり、さらなる商工業の発展を支えるという右肩上がりに歯車がかみ合っていきます。この小樽の工業が根付いていく背景に大い利用されたのが「小樽の水」でした。生活に供される上水道整備と同時に、各種工業製品や各種食品も生まれ、さらには寒冷地用の不凍給水栓づくりは、今日の小樽を代表する「水を利用したものづくり」になっています。
人間の生活や営みに欠かすことのできない「水」を、産業革命という近代化の波の中で、いち早く工業化してきた小樽において、「都市と水」「水と産業」「水の循環」などの視点から学び体験することは、環境の実学となるでしょう
[対象] 中学生・高校生
[期間] 5月~10月
[受入人数] 10名~100名(10名1組)
[所要時間] 3時間
[料金] 800円(税込・1人)
[オプション] ツアーガイド1名4,500円・バス料金別途
bottom of page